園長のひとり言

風薫る5月です。

朝夕は涼しく、日中は心地よい気温となり屋外で活動するにはとてもいい時期となりました。

保育活動でも園外保育で近隣の自然に触れながら季節を感じられる活動を心掛けたいと思っています。

 

私はこの季節が大好きです。

秋から冬にかけて全て落ちてしまった木々に薄緑の新芽が芽吹き始めます。

そして鮮やかに緑に色づき、町中が緑の季節になるとともに、色鮮やかな花達が咲き始めます。

そんな光景を見ていると「命の芽吹き」を感じます。一年のうちで一番「命の輝き」を実感できるのが5月だと思っています。

皆さんもこども達と一緒に感じていただけたら嬉しいです。

 

さて先月、ひまわり組、さくら組のこども達とおいしい野菜塾でお借りしている農園に野菜の苗を植えました。

トマト・キュウリ・ピーマン・バジル・シソです。

こども達は苗の茎を折らないように緊張しながらも上手に植えていました。

まだまだ小さな苗ですが、これからどんどん成長し、実が成ってくると思います。

お迎えの後、帰り際にでもこども達とちょっと寄り道してみてください。こども達が育てる小さな命です。

その野菜の命をいただいて人間の命が充実していきます。

大切な「命の恵み」をこども達に感じてもらいたいと思っています。

 BY 園長

 

 

2025/05/01 (木) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園

4月になりました。

4月になり、こども達も職員も新たな気持ちで令和7年度を迎えました。

新入園の新しいお友達も迎え、賑やかな新年度が始まりました。

新しい出会いを大切にし、新たなスタートを切っていきたいと思います。

 

さて、最近になって専門学校の先生に伺った話ですが、「電話のできない若者」がとても増えているとのことです。

求人広告でも問い合わせ先が電話の場合、ほとんど問い合わせが来ないそうです。

SNSが広まり、連絡方法はメールか LINE がほとんどで、直接「会話」をして意思の疎通をとることがとても減ってしまった結果のようです。

愛の告白も、別れの言葉も、顔を合わせて伝えるのではなく空虚なスマートフォンの画面で完結してしまう時代になってしまったようです。

その話を聞いてちょっと恐ろしくもなりました。

「この先、人間は、人間の社会は大丈夫なのだろうか」と。

事務的な連絡や伝達方法としてはとても便利なものだとは思いますが、大切な気持ちを人に伝えるとき、文字だけでは伝わりきらないと思います。

その人の口調や表情、声のトーンなどがあって初めて気持ちが通じ合うのだと思っています。

 

時代の流れや社会の変化には逆らえないところはあると思います。

明治時代から見れば、私の生まれた昭和はずいぶん変わってしまったことでしょう。

昭和生まれの私からすると令和は「変わりすぎてしまったなあ。」という思いでいっぱいです。

AIがさらに普及し、人間が何も考えなくてもよい時代になっていきそうで怖いです。

 

せめて、こども達には保育園生活の中で、人と人とが触れ合いながら、話し、体験し、感じあいながら過ごしていく経験を積み重ねていってもらいたいと思っています。

ご家庭でもそんな生活を大切にしていただけたらありがたいと思います。

BY 園長

 

 

2025/04/01 (火) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園

3 月になり令和 6 年度も残り 1 か月となりました。

毎年この時期になると夕方にさくらぐみのこども達の荒馬踊りを練習する姿が見られます。

「大きくなったなあ」とうれしくなる半面、「もうすぐ会えなくなるなあ」とさみしくも感じます。

もうすぐ卒園。

元気なさくらさんを目に焼き付けておきたいと思います。

保護者の皆さんにも、夕方お迎えの時にさくらぐみのこども達の一生懸命な姿を見かけた時は応援していただけたらと思います。

 

さて、子育てっていろんな悩みがありますよね。

こどもの性格や行動に一喜一憂することも多いかと思います。

そんな時、いろいろな人の名言を知ると少し気持ちが楽になることがあります。

 

アルフレッド・アドラーというオーストリアの心理学者の言葉があります。

 

「「暗い」のではなく「優しい」のだ。「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかり」ではなく「たくさんのチャレンジをしている」のだ。」

長所は短所と隣り合わせです。

どうしてもこどものマイナス面が気になってその裏に隠れている長所を見失いがちです。

少しだけ見方を変えるこどもをとらえる心も優しくなると思います。

「よくできたね」とほめるのではない。「ありがとう、助かったよ」と感謝を伝えるのだ。感謝される喜びを体験すれば自ら進んで貢献を繰り返すだろう。」

こどもを「褒めて伸ばす」ということも言われますが、褒められると「自分一人の喜び」ととらえます。

感謝されると「他人が喜んでくれた。自分も感謝された」となり、喜びも倍になるのです。

その体験で世のため人のために働く喜びを得ていくのだと思います。

 

こどもと接するとき、少しでいいので思い出していただけたら嬉しいです。

 by 園長

 

 

2025/03/06 (木) 園長のひとり言  ひいらぎ保育園